研究を宣伝すると論文引用数は上がるのか?

みなさん、研究発表してますか??

宣伝効果ってどれくらいありますか??

私の周りには、論文発表のために毎日大忙しの方々が沢山います。そんな方々は、今年のクリスマスも研究室にこもるかも、と残念そうに言ってました。論文がアクセプトされることを目指していくことが何より大事ですが、その次のステップとして

論文引用数

なんてハードルもありますよね。引用数によってキャリアの選択肢が変わってくる…なんてことも言えると思います。

実は、私はアカデミア出身者ではなく、普段は研究開発型企業の経営組織や資金調達などビジネス関連のことを専門としています。でも、そのような実から誠に勝手ながら申し上げますと、

面白い研究をもっと知りたい!

研究の最先端をもっとわかりやすい言葉で知りたい!

という願望があります。

アカデミア出身者ではない私が研究内容を詳しく知りたい際は、もちろん論文を読み漁ります。でも、難しい論文とにらめっこする中で、論文引用数を上げるには、インパクトのある研究内容の他に、

如何に自分の研究を多くの人に認知してもらうのか

なんて要素も必要なのではないか、とふと思いました。

本記事は下記イベントの宣伝記事です。Hero Impact Capitalが世界最大規模のアクセラレーターPlug and Play Japanと国内最大規模の大学院生向けキャリアプラットフォームを展開するアカリク が共催するキャリアイベントで、日本の今後を担うと言われているDeeptech領域において研究者や学生がどのようなキャリアを築くことができるのか、実情はどうなっているのか、国内で注目の研究開発型スタートアップを3社(TBM社/Sportip社/マテリアルイノベーションつくば)お呼びして、修士生・博士生のみなさんに向けに深掘りしていきます!!

外部との繋がりが論文引用数に及ぼすメリットは?

論文引用数を上げるためには、もちろん魅力的でインパクトのある研究が一番の効果とされています。一方で、自分の研究をSNSツールを使って世間に広めていくことでアカデミア・民間を問わず多くの人に注目されるきっかけとなる事があるんです。

例えば、私の知り合いの大学院生の方で大学院生の方で、「ダニ」の(新種)記載論文出版のツイートを見て、似ている「ダニ」の写真をTwitterへ投稿したことをきっかけに、再び新種が発見されたという事例もあります。

この投稿は大きな反響があり、学部生の私の耳にも入ってきました。

また、Twitterで自分の研究発信をすることは、論文引用数上昇に繋がるという研究成果もでています。この研究成果を知って、twitterで研究内容を積極的に発信するように心がけているという先生もいらっしゃいました。

このように、外部との繋がりをなにかしらの形でもつことにより、アカデミア・民間問わず自分の知名度が上がったり研究の認知も広まり、結果的に論文引用率が上がるという可能性が大いにあります。

実際に外部との繋がり、どうやってもつ?

外部との繋がりが論文引用数を増やす可能性がある、というメリットはご理解いただけたと思います。

でも

実際に外部と繋がりをもつってなに!?

なにより、実験に忙しすぎる!

なんて方、多くいると思います。

なので、このセクションでは外部との繋がりを増やす選択肢を紹介します。

まずはじめに、SNSは手軽にはじめられそうですよね。先述したTwitterからの発信が一番ハードルが低いと思われます。

次に、既存のサイエンス系イベントへの積極的参加も気軽に参加できますよね。同じイベントに参加している方同士は、モチベーションが同じくらい高いはずです。その際、そのイベントにきている他の方とのネットワーキングにより一生涯の出会いになることもあるかもしれません。

次は、少しハードルをあげて既存のサイエンス系メディアへの積極的参加もいいかもしれません。私は趣味でサイエンス系ラジオカガク居酒屋をSpotifyで配信しているのですが、そこに来てくださる方は修士生・博士生の研究を愛している方ばかりです。はじめは皆さん緊張していますが、毎回大盛り上がりの結末を毎回迎えています!今の時期は出演者の募集・収録期間なので、出演していただける方は是非ご連絡くださいませ!

少し時間ができたら、自分でサイエンス系のプロジェクトを企画することも良いと思います。私の周りの優秀な先輩方は、自分から異分野の研究者と積極的に繋がりを持とうとする方ばかりです。ある程度フットワークが軽いのも大事かもしれません笑

最後は、民間に所属してみることです。それはインターン、就職、起業どの形でも良いと思います。ただし、これらは論文引用数をあげることが目的、というより研究成果を如何に社会に貢献させるかという目的の方が強いです。

以上のように外部との繋がりは様々ありますが、どの形をとっても、少しずつ研究を世の中に宣伝していくという心掛けは非常に大切です。優秀なみなさんだからこそ、きっと色々なことに挑戦できると思います。ぜひ今後も積極的に外部と関わってみてはどうでしょうか。

外部発信による論文引用数を上げる以外のメリットって?

先ほど、外部との繋がりのご紹介の中に研究成果を元に「起業する」という選択肢を紹介しました。研究成果を元にした起業ってめちゃくちゃ親近感湧かない方もいると思いますが、研究の成果を何かしらの形態で社会に広めて、という言葉にも言い換えられます。また、外部へ発信することで、起業したい経営人材の目に留まり、研究者と経営人材が一緒に創業することが増えています。

スタートアップ」という言葉、ご存じですか?英語で書くと想像通り「startup」、つまり出来立てほやほやの企業のことです。

近年、研究開発型×スタートアップという波が国内外問わず来ています。特に、NEDOやMETI等のプロジェクトである研究開発型スタートアップへの支援事業は有名です。このように、研究を外部へ広める手段の一つとして、スタートアップ参画の選択肢は大いに考えられます。なにより研究開発型スタートアップ・研究開発型ベンチャーは長期的に大きな成果を出すことが期待されており、今後の経済の土台を担っているというとてもかっこいい役割をもっています。

アカデミアに所属してるからこそ知ってもらいたい、12/8(木)修士・博士生向けキャリアイベント

さて、研究ベースから社会実装にまで繋げる研究開発型スタートアップについて記載しましたが、実際にそこに所属している方はどうして研究開発型の企業に参画しているのか?なぜアカデミアにのこらなかったのか?等色々疑問があると思います。そもそも、まず研究開発型企業ってなに?という方も多くいると思います。

そういったみなさんにこそ参加してもらいたい、キャリアイベントを開催します。登壇企業さんから企画運営企業までめちゃくちゃ豪華です↓↓

イベント名:修士・博士のキャリアを考える〜研究開発型スタートアップ企業のリアルと可能性~🧪

イベント日時:12/8(木) 18:00~19:20

形式:オンライン(Zoom)

スタートアップエコシステムにおいて研究人材の流動性を高めるべく、Plug and Play Japan/アカリク/HERO Impact Capitalが共催する修士・博士の学生/研究者向けオンラインイベントを開催します!

就活支援サービスを運営するアカリクのキャリアセッションや研究開発型スタートアップ企業を3社お呼びするパネルディスカッションなどを通して、研究開発型スタートアップのリアルな環境と将来性を紐解いていきます🎤

後半はネットワーキングもご用意しておりますので、普段は聞けない素朴な疑問などもカジュアルに相談できます!

登壇予定スタートアップ

・TBM:石灰石由来の新素材の開発など環境配慮型ビジネスをグローバルに展開

・マテリアルイノベーションつくば:グラフェン電極最適化による蓄電デバイスの開発

・Sportip:セラピスト・トレーナーの指導をアップデートするアシスタントAIを提供

👇申し込み👇

https://bit.ly/3EggQEa

みなさまからもお申込みお待ちしています

書き手:Hero Impact Capital 磯かえ