大学院生が発表するだけで5000円分のアマギフ貰えるイベントとは?

みなさんこんにちは。東京大学新領域創生科学研究科自然環境学専修にて博士(環境学)というニッチな学位を取ったものです。

さて、皆さんはCleantechという言葉をご存知でしょうか。次世代の掃除機とかそういうお話ではなく、クリーンエネルギーのクリーンです。

ご存知の通り温暖化とそれに伴う気候変動がやばいので、それを解決する技術や、技術を持つ企業・組織のことを指します。

tayoではこのたび福島県の大熊インキュベーションセンターと組み、Cleantechの社会実装プロジェクトを開始し、それに付随して「大学院生が10分間、オンラインで研究発表のショートプレゼンテーションをするだけで5000円分のアマギフ貰えるイベント」というやつを始めますので、経緯をお話しいたします。

要約
  • 環境・防災・農学とかに関わるアイディアソンやピッチイベントをやります
  • 研究発表するだけでなぜかアマギフ5000円分が貰えます
  • 12月には起業支援プロジェクトもスタート

大熊インキュベーションセンター is 何

まず、福島県の大熊町という街があります。福島第一原発があったところですね。

原発事故で長らく避難指示が出ており、誰も立ち入れない状況でした。

象徴的なのが「大野小学校」という小学校で、原発事故が起きて即座に避難が行われたため、「時の止まった小学校」として、事故から10年以上そのままの状態で残っていました。

YouTubeに2018年の映像が残っていますが、マジでそのままです。

で、この「大野小学校」を大熊町の復興のシンボルとして活用しよう!ということでできたのが大熊インキュベーションセンター(OIC)です。

フルリノベーションにより、小学校の跡地が現在ではおしゃれシェアオフィスに生まれ変わっています。なんということでしょう。

小学校の面影がいい感じに残っている、素敵シェアオフィスとなっております。

OIC Cleantech acceleration program

こんな素敵なシェアオフィスOICが主催するのが「OIC Cleantech acceleration program」。

原発の街ということもあり、クリーンエネルギーや防災、フード/アグリテックなどにフォーカスし、さまざまなイベントを行います。

目的としては以下のような感じ。

  • アカデミアの方々にOICを知ってもらう
  • OICのイベントを介してクリーンテック関係の研究者のネットワーキングをする
  • 結果的にプロジェクトから大学発ベンチャーがいくつか生まれれば超ハッピー

縁あってプログラムの一部をtayoがお手伝いすることになりまして、具体的には以下のようなイベントを開催します。大熊主催とはいえ、福島まで来てもらうのも大変なので基本的にはオンラインです。

①大学院生/若手研究者向けピッチコンテスト

大学院生や若手研究者を対象に、7分発表 + 質疑3分のショートピッチイベントを開催します。

そしてなんとこちら、発表者全員に参加賞として5000円分のアマゾンギフトカードを進呈します

初回のテーマは、「辺境キャンパスピッチ!森 vs 海」

日本中の臨海研究所と演習林に所属する大学院生や研究者をお招きして研究ピッチをして頂きます。研究ピッチのあと海チームと森チームに分かれ簡単なディスカッションをして頂き、社会実装のアイディアを一つプレゼンして貰います。優秀発表チームにはさらに福島の名産品(未定)をお送りする予定です。

開催スケジュール(仮)

  • 8/24 (水) 18:00 – 20:00
    • 「辺境キャンパスピッチ!森 vs 海」
      • 演習林や臨海実験所の学生・若手研究者が対象
      • 研究活動の中で演習林や臨海実験所を利用していれば必ずしも所属の必要は問わない
  • 9/7 (水) 18:00 – 20:00
    • 「環境/防災テックピッチ!」
      • 環境学や防災に関わる研究を幅広く募集
      • 生態学/都市工学/地球科学など、環境や防災と引っかかる部分があればOK
  • 9/21 (水) 18:00 – 20:00
    • 「クリーンエネルギーピッチ!」
      • 新エネルギーなどの研究だけでなく、その研究活動が将来における炭素排出量削減に寄与するロジックが組めればOK

どんなプレゼンすればいいの?

時間が7分なので、詳細な研究内容に突っ込むというよりは、7分かけて自己紹介するようなイメージを持って頂ければいいかと思います。

難易度としては、理系の高校生に向けて話す、ぐらいをイメージすると良いと思います。

なんでお金出るの?怪しくない?

プロジェクトのゴールとしては、通年のイベントを通して1社でも2社でも研究シーズを通した起業が生まれることです。しかし、環境や防災の分野は研究とビジネスの距離が遠い領域。なので、「元々起業を考えていた人たち」ではなく、「ビジネスのことなど何も考えずストイックに研究を打ち込んでいた人たち」の中から起業を促したい。そんな人たちを巻き込むにはどうすればいいのか?極めて真剣に考えた結果、プレゼンした人全員に参加賞を出すという結論に至りました。

偉い人を講評に呼んで謝金を出すとか、優勝するとデカめの賞金出るとかより、薄く広く参加してくれた大学院生にお金払う方がみんなハッピーじゃない?と読み替えて頂ければOKです。

「5000円程度で偉そうに!」みたいな意見はマジでそうなんですが、ご自身の専門に関する研究発表なので準備もそこまで大変じゃないと思いますし、オンラインのウェビナーに二時間参加して、そのうち10分研究発表するだけですので、まぁまぁ嬉しいイベントなのではないかと思っております。

②社会実装アイディアソン

10月からはクリーンテックに関係する研究者や大学発ベンチャーに興味のあるビジネス系の人などを対象に、「研究成果をどのように社会に実装するか?」を考えるアイディアソンを行います。①のピッチコンテストに参加頂いた方は優先して参加枠をお作りいたします。こちらのイベント詳細は追って発表いたします。

開催スケジュール(仮)

  • 10/8 (土) 18:00 – 21:00 クリーンテックアイディアソン vol.1
    • Ovice使用 5チーム x 3人
  • 11/5 (土) 18:00 – 21:00 クリーンテックアイディアソン  vol.2
    • Ovice使用 5チーム x 3人
  • 12/4 (土) 18:00 – 21:00 クリーンテックアイディアソン  vol.3
    • Ovice使用 5チーム x 3人

③OIC クリーンテックアクセラ(仮)

いくつかのチームに対し、3ヶ月ほどのオンラインの起業支援プログラムを行います。上記①②のイベントにご参加いただいた方には優先的に参加枠を作ります。

アカデミア初の技術を社会実装するためのビジネスプランの作成、事業計画書の作成、投資家向けのプレゼン資料の作成などをサポートします。

もし最終的にOICで起業するということになれば「シェアオフィスの利用料3年間無料」 + 「大熊町での実証実験のサポート」 + 「補助金申請のサポート」 + 「投資家へのネットワーキング」など、OICが総力を上げ事業開発のお手伝いをさせて頂きます。こちらは12月のスタートを予定しています。

ちょっとでも面白そうと思ったあなたへ

という訳で、ピッチイベントの登壇者は以下のGoogle Formで募集しておりますので、下記よりエントリーをお願いいたします。

ピッチイベント参加登録フォーム

また、OICではプロジェクト参加者用のslack groupを作っておりますので、ご興味ある方は是非ご参加を。こちらで今後のイベント情報の詳細など、共有していく予定です。

こちらは大学院生や若手研究者はもちろん、アカデミア、スタートアップ、大企業、官公庁など、大熊での取り組みに興味を持っていただける全ての方のご参加を歓迎いたします。

OIC community参加登録フォーム

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